海外公演 1992年(平成4年)

平成4年国際交流基金・日本文化紹介助成事業
1992年7月29日~8月12日

平成4年 7月30日(木)
ヨーロッパ公演 オーストリア 第77回世界エスペラント大会で上演
オーストリア共和国 ウイーン市
オーストリアセンター 中ホールにて
世界エスペラント協会(本部:オランダ ロッテルダム)主催

第77回世界エスペラント大会
69ヶ国から3,000人以上参加のエスペラントを話す人々の年次大会内
観客約1,000名(数十ヶ国からの世界エスペラント大会参加者)

エスペラント世界大会では、約800人収容の扇形ホールでの上演であったが、通路、階段、舞台脇まで立ち見客でびっしりだった。

平成4年 7月31日(金)
ヨーロッパ公演 オーストリア 第1回クラーゲンフルト国際人形劇祭
オーストリア共和国 クラーゲンフルト市 大学構内特設テント劇場

大学構内の特設テント劇場での人形劇祭開会式での上演は午後10時開幕。
11カ国から参加した15劇団ほか、一般市民を含めた約200名の観客でサーカス小屋を思わせる特設会場は満席となり、フェスティバル開催期間に多くのマスコミが取材に訪れて、新聞やテレビでその様子が紹介された。

平成4年 7月31日(金)
ヨーロッパ公演 オーストリア ウイーン日本大使館・広報文化センターにて2回上演
オーストリア共和国 ウイーン市
ウイーン日本大使館・広報文化センターにて2回上演

「国際交流基金の助成を受けているので、日程の許す範囲で日本政府に還元できれば」との希望で駐オーストリア共和国日本大使館に直接提案し、大使館の日常広報対象との関係で上演が実現した。
とくに、在留日本人の子どもたちは、人形の呼びかけに直接反応し、また、上演言語が日本語の庄内弁をなつかしがる方など、日本にいても観る機会のないと大変喜んでいただけた。

平成4年 8月 2日(日)
ヨーロッパ公演 オーストリア 第1回クラーゲンフルト国際人形劇祭
オーストリア共和国 クラーゲンフルト市 スタッドハウス本館 特設舞台

開会式に間に合わず到着できなかった複数の人形劇団の強い要望により、中止になった屋外公演に代わり臨時上演。この時も地元テレビ局が取材に訪れていた。翌日に全国ネットの定例文化番組の中で紹介された。

平成4年 8月 7日(金)
ヨーロッパ公演 スロベニア 第3回マリボル夏の国際人形劇祭
スロベニア共和国 マリボル市 マリボル人形劇場 野外舞台

マリボル市では人形劇場が常設されていることもあり、子どもから大人まで関心が高く観客の反応はすばらしかった。
ここでも複数の新聞社が取材に訪れ、写真入で大きく紹介された。
この人形劇祭でグランプリを受賞した。

平成4年 8月 8日(土)
ヨーロッパ公演 クロアチア ヴァラジュディン国立劇場公演
クロアチア共和国 ヴァラジュディン国立劇場公演

国立劇場の地下小劇場での開催は音楽活動は盛んだが人形劇活動の下地のない都市での実験的上演であり、また、バルセロナ・オリンピックのバスケットボール決勝戦  「クロアチア対アメリカ」のテレビ中継と重なったため「誰も来てくれないのでは」と心配されたが、満員の盛況であった。

平成4年 8月 9日(日)
ヨーロッパ公演 クロアチア 「ITD劇場 夏の夜の舞台芸術シリーズ」で上演
クロアチア共和国 ザグレブ市 ITD劇場 特設屋外舞台

ITD劇場は大学の学生文化センター内の芸術活動施設であり、その野外特設舞台での上演であった。
8月9日はバルセロナ・オリンピック閉会式のテレビ中継と重なったが、人形劇活動への理解の深い都市だけに、若者を中心に満員の盛況であった。
ここでも全国ネットのクロアチア・テレビが朝の上演とは別の番組のため取材に訪れ、8月12日の朝、クロアチア・テレビ「おはよう クロアチア」で紹介された。

平成4年 8月 9日(日)
ヨーロッパ公演 クロアチア ザグレブ市で「平和の日」として上演
クロアチア共和国 ザグレブ市
インターコンチネンタル・ホテル サロン

8月9日は長崎に原爆が投下された日であることから、クロアチア平和連盟の主催により平和の日として実現。
会場となったホテルは駐留国連軍将校の宿舎になっているところ。
クロアチア平和連盟は民族の枠を超えての協力のための組織であり、そのような組織と協力できたこと自体が、日本人の平和への見識として文化人たちから高く評価された。
全国ネットのクロアチアテレビが取材に訪れ、午後11時で放送された。