海外公演 1998年(平成10年)

平成10年 5月 2日
ヨーロッパ公演 スペイン スダネル文化会館公演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
カタルーニャ州
スダネル文化会館にて

5月2日(土)
知的障害者施設の慰問として上演。
レイダ人形劇センターが知的障害者に人形劇を教えていることから、
人形劇祭での上演とは別に慰問公演を引き受けた。
一般市民も多く観劇していた。

○通訳はレイダ在住のカタルーニャ・エスペラント協会会員がボランティアで協力。

平成10年 5月 2日
ヨーロッパ公演 スペイン バルセロナ市立民族学博物館公演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
カタルーニャ州
バルセロナ市立民族学博物館にて

5月2日(土)
在バルセロナ日本国総領事館の「春の文化週間」プログラムの一環として実施された。
会場兼共催者の民族学博物館は文化施設が並ぶモンジュイックの丘にある。
「日本空間」は1998年4月に開設されたばかりの日本文化紹介展示専用の大きな展示室で、
日本の財団法人日本万国博覧会記念協会とバルセロナ市文化局とが出資して設置されたのも。
上演予告は総領事館作成の『春の文化週間』のポスター、市立民族学博物館「日本空間」の広報パンフレットの1998年春号(カラー写真3入りで)などに紹介されマスコミなどに送付された。
民族学博物館は民族資料として上演内容の大部分をビデオに収録した。
テレビのインタビューなど、マスコミの取材も複数にあった。

○会場での通訳、設営・運営の手伝いなどは、領事館の呼びかけに応えた当地在住日本人青年たちがボランティアで担当してくれた。

平成10年 5月 3日
ヨーロッパ公演 スペイン 第9回レイダ国際人形フェスティバル出演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
カタルーニャ州 レイダ市

5月3日(日)
レイダ人形劇センターの受け入れによりブレバルド・ホールで3回の上演を行う。
プログラムでは2回で、パエリア広場での屋外公演であったが、
設営開始時刻に風が強くなったため、会場を変更した。
それにもかかわらず、立ち見が出るほどの超満員で2回の上演を終えたが、
外には観劇希望者が長蛇の列をなしていた為、予定外の3回目の上演を実施した。

レイダ市当局の発行する各種のお知らせや文化関係広報誌に人形劇祭の予告が大きく
取り上げられており、3回目の上演に際しては、テレビを始め、
多数のマスコミの取材があった。

●通訳はレイダ在住のカタルーニャ・エスペラント協会会員がボランティアで協力。

平成10年 5月 6日
ヨーロッパ公演 スペイン サン・ハビエル el Centro Civico 文化センター公演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
ムルシア州サン・ハビエル 文化センターにて

5月6日(水)
サン・ハビエル 市立市民センター
市民の興味は大きく、とくに市当局からは「来年はもっと大規模な作品を
持ってきて欲しい」というほど喜ばれた。
エスペラント協会「マル・メノール」からサン・ハビエル市文化部への提案により実現。
上演や観客の様子はサン・ハビエル市の文化活動記録として、ビデオに収録された。

平成10年 5月 8日
ヨーロッパ公演 スペイン 第18回セビリア国際人形フェスティバル出演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
アンダルシア州セビリア

5月8日(金)
サン・エルメネヒルド・ホール 2回の上演
幼稚園・小学校低学年児童の団体鑑賞として実施された。

5月9日(土)
アラメダ・デ・エルクレス通り(屋外公演)

5月10日(日)
セビリア市立アラメダ劇場玄関ホール
プログラムではグアダルキビール川にかかるバルケッタ橋脇の河川敷公園での
屋外公演の予定であったが、設営開始時刻になって風が強くなってきたため、会場を変更した。
急遽、主催者であるアラメダ劇場の玄関ホールの入り口部分を舞台として、
街路に続く幅広い通路部分に椅子を並べて客席とした。

5月10日(日)
カフェ・エル・アラモ レストラン
この会場は人形劇関係者の食事会場にもなっていることから、
一般市民のほか多くの人形劇関係者の方々も観劇していた。

最初の2回の上演以外は、毎回異なった会場での上演であったため、
会場下見や設営に多くの時間を費やした。
人形劇祭のプログラムの一環としての上演であったが、
同じ会場でのほかの人形劇の上演に比べると明らかに観客数が多かった。
また、「日本の伝統人形芝居」であることへの興味の大きさは、
当初予定になかった学童団体鑑賞のための上演2回が直前になって加わったことからも想像できる。
テレビをはじめ、複数の取材があった。

スペイン語訳と発音指導:アントニオ・ロドリゲス・ガッシュ
人形説明のエスペラント語への通訳:菊島和子
同上のスペイン語への重訳:アントニオ・ロドリゲス・ガッシュ

●通訳・翻訳・発音指導はスペイン・エスペラント連盟会員がボランティアで協力。

文化ホール、野外ステージ、レストラン、劇場にて5回公演

平成10年 5月11日
ヨーロッパ公演 スペイン マドリード文化センター公演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
マドリード州マドリッド市文化センターにて

5月11日(月)
日本大使館が会場警備の関係などから一般市民対象の上演を組織できないため、
スペイン・エスペラント連盟に一般市民対象公演の組織に協力を依頼し、上演が実現した。
日本国大使館の情報提供により、日本語スペイン情報誌「OCS NEWS」には
4月号、5月号の2回にわたり、マドリードでの3回の公演に対する予告が掲載された。

平成10年 5月12日
ヨーロッパ公演 スペイン 市立ガリレオ文化センター・マドリッド日本人学校・日本大使館公演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
マドリッド州マドリッドにて

市立ガリレオ文化センター 小ホール
スペイン・エスペラント連盟
マドリードエスペラント学校
後援:スペイン日本大使館

5月11日(月)
ガリレオ文化センターでの一般市民対象の上演には、
直前に同じ会場を使用していた文化講演会参加者の中に、
当方の公演内容を知ってそのまま継続して参加した人が10名以上いた。

5月12日(火)
マドリッド日本人学校での上演は、
招待された現地交流校3校の生徒を含め、
観劇者全員に喜んでいただいた。
日本人学校では学校行事記録として上演の全体をビデオに収録したので、
今後も機会あるごとにビデオによって楽しんでもらえると思う。

劇中の観客への呼びかけ部分は日本語とスペイン語との両方で演じた。
人形の説明でスペイン語への通訳:小南徹子先生(マドリード日本人学校スペイン語教師)
小学校5年生の社会科で庄内平野の稲作について学んだばかりだったこともあり、
生徒の「庄内地方」への関心は高かった。
(校舎には、インターネットで引き出した庄内地方の稲作関係の情報が掲示されていた。

5月12日(火)
スペイン日本国大使館多目的ホールでの上演は
基本的には在留日本人のためであり、その意味で大変好評であった。
「日本にいても観る機会のないものを観ることができた」との感謝もあった。
在留日本人、日本語・日本文化研究者など限定された観客を対象に、
日本語のみで実施した。
夜間であるにもかかわらず、子どもも10名ほど参加していた。
大使館の警備が厳重であるために、不特定多数の一般市民を受け入れできなかったのが
とても残念であった。

ある新聞社からエスペラント連盟に対し
「今回の上演の予告というのではなく、スペイン巡演の全体について
記事にしたい」との申し入れがあったが、インタビューは実現しなかった。

平成10年 5月14日
ヨーロッパ公演 スペイン 第12回セゴビア国際人形フェスティバル出演

平成10年度国際交流基金・日本文化紹介助成事業
スペイン
カスティーリャ・イ・レオン州

5月14日(木)
ロソジャ塔中庭(屋外)で上演、
午後の雨で濡れてしまった舞台の掃除に時間がかかり、開演が遅れた。
大部分は子ども連れの家族。子どもたちの歓声が中庭に響いていた。

5月15日(金)
ロソジャ塔展覧会場小ホール
この日も雨のため、急遽会場を屋内に変更した。
大部分は子ども連れの家族、劇中の観客えの呼びかけ部分はスペイン語で演じた。
人形の説明は日本語からエスペラント語へ、
それからスペイン語へと同時通訳を二人にお願いした。

●エスペラント語への通訳:菊島和子
●同上スペイン語への重訳:アナ・マネロ Ana MANERO
◎通訳はスペイン・エスペラント連盟会員がボランティアで協力頂いた。

ゼゴビア市での公演は、
人形劇祭のプログラムの一環としての上演であったが、
観客の興味は大きく、2回の上演とも超満員であった。
会場が観光名所の一つで、恒常的に展覧会・講演会などが行われている
場所であったことには人形劇祭主催者の配慮と期待がうかがえるが、
それには十分に応えることが出来たと思う。